ぽかぽかの陽気。
風は冷たいけど、隣にいる彼の温度が心地よい。

公園のベンチで、デートの最中なのに眠くなる。
だって友達の期間が長すぎて、今更ドキドキもしないし・・・


「おーい、眠いの?」
隣でハボックの穏やかな声。

私はうとうとしながら、こくりと頷く。
眠気で「うん」と言えなくて、ちょっと吐息みたいな声がもれた。

「子供みたいだな・・・」
あきれたような、呟きが聞こえる。
ややあって、あきらめたようなため息。


ごめんね。

そう思いながら眠気に勝てず、すべてがよその世界のことのようにまどろむ私。


「・・・目覚まさせてあげようか」
ハボックの言葉に、うつらうつらしながら頷く。

こんなに眠いのに、それを覚まさせるなんて魔法みたいなこと。
いったいどうするつもりだろう・・・




ちゅ





――――――――目が覚めた。

唇を押さえ、驚いてハボックの顔を見る。
いつもと変わらない彼の顔。


「目、覚めた?」


こくりと頷いた私は、悟った。
これが恋人と友達の違いなんだね・・・


照れ隠しみたいにニカっと笑う彼にドキドキしながら
私は、つないだ手をぎゅっと握った。













長い間友達でいられる人とは、恋人になっても良い関係を築けるような気がします。
『長い間』って言葉は、時間の重みを感じるから好き。