side roy・・・7
彼女はいつも柔らかくて薄いコットンのワンピースを寝着にしている。
湯上りのの白い陶器のような素肌が、ほんのり薄桃に染まっていた。
恋人の時には、とても美味しい光景なのに。
居候の身では遠慮して紳士ぶってしまう自分がいる。
それでもじっとをみつめていると、彼女の仕草がいつもと違う。
洗い髪をクシでとかして鏡に向かうが、手を止めてぼんやりと鏡を見ていた。
「」
声をかけると、はっとしたように振り向く。
「・・・・どうした?何か、考え事?」
「あ・・・ええ。そうなの。ちょっと・・・」
口を濁しては、また思考にふける。
理由も言わずに一人で悩んで・・・本当に困った子だ。
私はゆっくり起き上がって、の側に行く。
彼女を後ろから抱きしめると、の痩せた体が緊張したように固くなる。
それを包み込むように、なおさら腕に力を入れた。
「拒まないんだな」
「・・・・・拒んで欲しい?」
「いや。このまま抱いてしまいたいと思うよ」
「・・・・・困ったわ」
困らせたのか、と思いつつ腕を緩めることはしなかった。
は言葉を続けようとしていたから。何を言うのか聞いてからにしようと思った。
「ロイは本当になんていうか・・・無駄にセクシーなのよ。目の毒」
「ありがとう。それは褒め言葉と受け取っていいのかな?」
ため息まじりの彼女の告白に、鏡越しのを穴が開くほど眺めてしまった。
私の腕の中で緊張しながら、は私に抱かれたいと思っていた?
「一緒にいて、こんな魅力的な人いないもの。女性に害だわ」
「毒とか害とか・・・いい加減にしなさい」
言葉をたしなめると、は綺麗に整った顔を不満そうにゆがめた。
「第一、私は貴方が未だに好きなのよ。この状況って・・・やっぱりまずかったと思う。
ロイさえ良ければ、私ヴィクと一緒にロイの家で住もうかって思ってるんだけど・・・」
彼女を後ろから抱きしめながら、ワンピースの中の胸に手を伸ばす。
絹のような肌は白く、ピンクの突起が私の指に反応する。
「あっ・・・・ん、ロイってば」
「君が悪い。私を誘うようなことを言うから」
「・・・・ロイ、あっ・・・きゃ」
ワンピースをするりと脱がせて、細身の体が現れる。
鏡に映る上半身の美しい曲線が、部屋の光に照らされてなまめかしい。
その体に見惚れて、そっと包むように抱きしめる。柔らかい胸。
首筋にキスをして、肌を愛撫すると、の体がぴくりと反った。
それを合図に、ショーツ一枚のをひらりと運んで、ベットにうずめる。
滑らかな肌。ずっと愛したくて仕方なかった肢体。
下着の中に手を伸ばすと、すでに濡れていたそこが私の指を飲み込む。
真面目な顔をして、こんなになるほど私を求めてた。なんて可愛い。
ゆるく指を動かして、彼女の反応をうかがう。
は、こんな身体になってるのに腕を伸ばして抗ってくる。
本気で抵抗してるつもりなのか、私をじらしてるのか、彼女の身体からは読み取れない。
の荒くなっていく吐息。乳首を舐めて啄むと、聞きなれた嬌声が漏れた。
やっぱり、いい。
「あっ・・・ロイ、んっ待って・・ぇ」
「待たない。一緒に暮らして、長く我慢したほうだと思う」
「っ・・でも、だめ、なの!だって・・」
「こんなに濡れてるのに?すごくやらしくなってるよ。可愛い」
「いじわるっ・・・じゃなくて、フェリー曹長が・・・」
「彼が?どうかしたのか」
「・・・・私と、つきあうことに・・・」
ぎょっとして、動きを止めてしまった。
私の下で、は顔を背けて、泣きそうになっている。
「それが、さっき言ってた考え事・・・?」
「ごめんなさい・・・・ロイに言ったことは嘘じゃないの。でも・・」
「私のことを愛してるといっていたのは?」
「好きな人がいてもいいからって、言われてしまって・・・」
で、ほだされて交際を了承した?
が真っ赤になった顔を手で隠す。
「・・・・断るはずだったの・・・」
「断りきれなった?流されたのか?・・・君はしっかりしてそうで、危なっかしいな」
「本当に、そうね。ロイの言うとおりなんだけど・・・最初は友達でって言われて
・・・・・・同僚だし、なんとなくそれ以上言いにくくなってしまって」
ため息が出た。
彼女の流されても流されきれない性格は知っている。
「彼だって、いつまでも友達でいいとは言わないと思うぞ。・・・・結論は君しだいだが」
「・・・はい。ロイの言うとおりだわ・・・」
その言葉に押されるように、ことの続きをしようと手を伸ばした。
でも、慣れ親しんだの身体に、なんとなく違和感を感じる。
が最近胃の様子がおかしくて食べられてない。
それが原因で、身体は痩せてしまった。
なんだか、このままではを壊してしまいそうな気がする。
「・・・・・・ロイ?」
「いや・・・。今日は、やっぱりやめておこう」
真っ赤な顔で涙ぐんだの顔が愛しくて、そっと頬に口付ける。
華奢な身体を抱きしめて、その肌に触れる。
誰にも渡したくないと、心から思った。
